CASIO G-SHOCKの電池交換、基本編

G-SHOCKの裏ブタの開け閉めの際の注意事項

日記を引っ越したので古い日記から有用そうなものを転載します。
まずはG-SHOCKの裏ブタの開け閉めから。

一般的なG-SHOCKはドライバー一本で裏蓋の開け閉めができるのでとても便利です、

ただ、普段からネジの開け締めを行っていてどうやったらねじ山をバカにするかを知っている人であれば良いのですが、そうでない人だと壊してしまうおそれがあるのでその点は要注意です、

まずは開け方、

ネジを外す前にとても重要な事があります、
それは裏ぶたを開けるときは必ずその前にベルトや先環カバー(ベルト通し)を外す必要があるということです、
下の写真のように多くのG-SHOCKは裏蓋をベルトや先環カバー(ベルト通し)で抑えこんでいます。
ベルトや先環カバー(ベルト通し)を外すにはバネ棒を外す必要があって、バネ棒外しが必要なこと、更に外すときに注意しないとバネ棒が飛んでいってしまうことなどからちゃんとした時計店以外ではベルトや先環カバー(ベルト通し)を外さずに裏ぶたを開けて電池交換しようとするのですが、これは大きな間違いです、

もしベルトや先環カバー(ベルト通し)を外さずに裏蓋を開けて電池交換するとどうなるか?
このようになります、
これは電池交換してもらったというG-SHOCKですが、パッキンを見事に挟み込んでいます、詳しくはこちら→CASIO S-SHOCK DW-6900WC-2AT

最初はどうしてこんなことになるのかわからなかったのですが、古いG-SHOCKをいくつも見ているうちに同じ事例が多々出て来ることによりようやくその原因を突き止めることが出来ました、
このようにパッキンを挟みこんだG-SHOCKは皆「電池を交換してもらった」ものなんです、

本当の時計屋であれば絶対こんなことはしませんが、きっとホームセンターや電器店あたりで交換してもらったんでしょうね、
そうです、ベルトや先環カバー(ベルト通し)が邪魔で裏蓋がそのままでは外れないので裏蓋を横からスライドさせて開け閉めしたんです、

横からスライドさせるのでパッキンを噛んでしまうのも当然です、 更に言うと、G-SHOCKは裏蓋を開けるとゴムシートのショックアブソーバーが入っていますし、アラームの振動板との接触のためのスプリング等が飛び出ているので
それらを壊してしまうこともあるようで、スプリングが無くなっていたり、ゴムシートを無理やり納めるのでコイルが動いて断線したりと、まるでわざわざ時計を壊すために電池を交換していると言ってもよいでしょう。

このタイプのG-SHOCKの電池交換の際は必ずベルトや先環カバー(ベルト通し)を外しましょう。

ベルトや先環カバー(ベルト通し)を外したら次は裏蓋を止めているネジを外します。

ネジを外す前にドライバーとネジの頭がきっちりサイズがあっているか確認しましょう、
私が使っているのはVESSEL 6900 P.0-75 Cr-Va

帯磁タイプです、本当は時計用なら非磁性タイプが良いのでしょうが、G-SHOCKのベゼルや裏蓋程度なら問題ありません。
ちなみにG-SHOCKのネジは磁石ではくっつきませんが、ドライバーの先端の精度が良ければ吸い付くように刺さります

最初のネジを緩める前に裏蓋をしっかり押さえつけ、そのまま4本のネジをある程度緩めるまで裏蓋は押さえ続けます、
途中で押さえるのをやめてしまうと裏蓋が内部のスプリング等で浮き上がることがあり、するとまだ残っているねじがあるとてこの原理でネジを曲げる力が加わり、しかしネジ自体は曲がらないので本体のネジ山が壊れる恐れがあります、本体のねじ山はプラスチックなのであっさり壊れますので注意してください。

次に閉め方

裏蓋を乗せたら4本のネジを入れて軽く回します、
その時ドライバーには一切力を入れてはいけません、軽く指の腹でコロコロと軸を回す程度にします、
写真のようなドライバーではなく精密ドライバーを使っていればその心配はないと思いますが(^_^;)

もしその程度の力で回らない時はネジがきちんとねじ山に入っていないのでそのまま回すとねじ山を壊しますのできちんとねじ山同士を合わせ直します。

とりあえずネジの先が入ったら

裏蓋をしっかり本体のケースに密着させます、
間違ってもネジの締める力で裏蓋を閉めようとしてはいけません。
必ず裏蓋はネジを締める前にケースに密着させます。

片手で裏蓋をケースに密着させたまま、やはりドライバーの軸を指の腹でコロコロと回していきます、
そしてネジの頭の裏側の面が裏蓋に密着したところで他のネジに作業を移します、
4本のネジの頭の裏面が裏蓋に密着するまでは裏蓋をケースに密着させた手を緩めてはいけません、もし途中で裏蓋を押さえる手が緩んでしまうと裏蓋が開く力が既に締まっているネジに加わりねじ山を損傷する恐れがありますし、裏蓋が歪む恐れもあります。

基本的にはドライバーの軸を指の腹で転がしてネジの頭の裏側が裏蓋に密着すればネジ締めは完了です、素人がそれ以上締めたらねじ山が基本的に馬鹿になります。
しかしもちろんこの程度のネジ締めトルクでは防水性はあまり期待できません(^_^;)

なので、正しくはパッキンの潰れ代分増し締めします、増し締めと言っても本当に気持ち回したかな?って思うくらい弱い感じです、
パッキンがほんのちょっと潰れれば良いのです、

くれぐれも相手がプラスチックでしかもねじ山が小さいことをお忘れなく、もし気持ち強めに締めるとそれだけで間違いなくネジ山が馬鹿になります。

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