CASIO G-SHOCKの電池交換、基本編

G-SHOCKの加水分解と、ポリウレタンとタバコの相性

可塑剤が抜けると加水分解しやすい

G-SHOCKのベゼルやベルトは古くなると加水分解で崩壊することが知られていますが、
古いG-SHOCKばかり使っていると経験上分かってくることが有ります、

あくまで経験上の話と既存の知られている技術論から勝手に導き出した答えなので、
果たして科学的に正解なのかは皆さんが改めて研究してみてください(^_^;)

まずは結果から言うと、ベゼルやベルトが崩壊する理由は大きく分けて3つ

  • 加水分解
  • 可塑剤の抜け
  • その両方

G-SHOCKのベゼルやベルトの多くはポリウレタンです、
ポリウレタンは長期間空気の動かない場所に保管していると加水分解で崩壊することが知られています、

が、綺麗なままで長期保管されたコレクション目的のG-SHOCKは意外に古くなっても崩壊しません、

とにかく崩壊しやすいG-SHOCKは

  • 表面が皮脂等で汚れている
  • 長期間使い込んだ後にそのまま机の奥などにしまいこんだもの

です、
考えられるのは、皮脂等の汚れにより可塑剤が抜けてしまい加水分解を促進しているのではないかということです、
汚れが可塑剤の抜けを誘引し、可塑剤が抜けて加水分解が促進されるというわけです。

(※ちなみに可塑剤が皮脂などで誘引されて抜けること自体は素材メーカーも知っていて忌避行為としています。)

なので、表面に光沢塗装などがかかったベゼルは表面が汚れないし可塑剤も抜けないので加水分解しにくいということも考えられます、
ただ、表面は塗装されていても裏側は塗装されていないので裏側から可塑剤の抜け&加水分解が進むのは避けられないでしょうけど。

それと、いくら綺麗でもポリウレタンが加水分解を免れない素材なことを忘れてはいけませんけど(^_^;)


次に崩壊しやすいG-SHOCKは

  • ベゼルが厚くて堅い

です、
DW-002やDW-003もそうですが、ベゼル単体でも厚みがあるので歪みにくく堅牢なものが有りますが、
そういうベゼルは比較的綺麗でも崩壊が早いです、

これは自動車のタイヤでもそうなんですが、サイドウォールが柔らかくて常にグニャグニャ歪むタイヤは中から油が染み出た様に(可塑剤が染み出しています)艶があってひび割れもしにくいのですが、
サイドウォールが硬い、いわゆる剛性の高いタイヤで大人しい運転をしているとタイヤ表面がかさかさになってひび割れてきます。
もちろんサイドウォールが柔らかいタイヤでも年数の割に走行が少ないとひび割れしやすいです。

同様にG-SHOCKのベゼルも、比較的薄かったり柔らかいものであれば、使ってる最中に外部からの応力を受けてたとえ微細にでも歪むことにより内部で可塑剤が偏らず均一に行き渡らせる効果が有るのかもしれません。

逆に汚れた状態で使わなくなってしまえば、動かない故に可塑剤が偏って抜けまくって加水分解を促進してしまうわけです。

p,s
ポリウレタンでも加水分解し易い物と加水分解しにくい物がある

G-SHOCKと加水分解についてネットサーフィンしているとCASIOも素材メーカーとの研究により新しい物ほど加水分解にくいポリウレタンを採用していることが分かります、

ただ、例えばDW-5600やDW-6900の様に同じ形状の物は、素材も古い仕様のままのようで、同じような年数使っても加水分解が早いですね、
古い型枠に新しい素材を入れて作るわけにはいかないんでしょうね・・・

タバコの効能

ここでもうひとつ、古いG-SHOCKを使っていると不思議な事があります、
それは

  • タバコ臭いベゼルは伸びる、そして崩壊しにくい

です、
タバコ臭いG-SHOCKに時々当たるのですが、その場合不思議とベゼルが伸びている事が多く、裏蓋側から見るとベゼルとケースが密着していないことが良く有ります。
更に不思議なのはかなり汚れているのに崩壊しないんです。

これも実は似たようなことを自動車で経験してまして(^_^;)

営業車のハンドルですが、タバコを吸う人が乗る自動車のハンドルは表面が剥げてきます
更に時間とともに簡単にどんどん削れていきます、
どうやら自動車のハンドルの表面の素材のポリウレタンがタバコの成分により柔らかくなっているようなのです。

タバコの成分ってポリウレタンの内部まで染み込みやすインでしょうね・・・

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